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透石膏(とうせっこう、Selenite、セレナイト)

 透石膏(とうせっこう、Selenite、セレナイト)は正式な鉱物名ではなく(国際鉱物学連合IMAのリストには載っていません)、石膏(せっこう、Gypsum、ジプサム)のうち透明度が高く結晶が比較的大きなものを指す呼び名です。

 色は無色、黄~橙色などがあり、特に黄~橙色で透明度の高いものはゴールデンセレナイトという別名もあります。また、透石膏の繊維状結晶が平行に緻密に集合したものは繊維石膏(Satin spar)とも呼ばれています。これは集合が絹糸光沢を放つため、彫り物などに利用されます。また、繊維の軸方向から光を当てると光ファイバーのように光を通し集合全体が光るので、美しい飾り物になります。
 透石膏には一方向に完全な劈開があるため、昔は大型の結晶を割って板ガラスの代わりとして利用しました(聖母マリアのガラスと呼ばれていました)。

 石膏(せっこう、Gypsum、ジプサム)はカルシウムの硫酸塩鉱物(単斜晶系)で2分子の水分子を含みます(二水和物)。
 熱水変質岩、低~中温熱水鉱脈、堆積岩中に石灰岩、岩塩などと共に堆積層をなして産するほか、蒸発鉱床に岩塩などと共に大規模に産し、火山の噴気孔などにも産します。

 自形結晶の形は粒状や板状、柱状のものが多く、それらの集合として塊状、繊維状などの形態をとります。繊維状のものは繊維石膏(satin spar)、細粒状結晶が集合したものは雪花石膏(alabaster)、透明度が高く大きな結晶は透石膏(selenite)などとも呼ばれています。
 本来の色は無色ですが、不純物により灰色、黄色、橙色、青色などを呈します。

 石膏は結晶内部に2つの水分子を含み(結晶水といいます)、この水は石膏を約150~200℃に加熱することにより失われ、大気中で水分を吸収させると結晶構造が変わり1/2水和物の焼石膏(斜方晶系)になります。この焼石膏の粉末に水を加えると再び二水和物の石膏に結晶化して固まります。これらの性質を利用して、古くからセメントの原料や型取りの材料、骨折箇所を固定するギプスなどに利用されてきました。

 石膏は現在、セメントや石膏ボードなどの建築材料に大量に消費されています。

 英名のSeleniteはその透石膏に反射する光が月のようだったことから、または半透明の透石膏の窓を通過する白い光が月の光のように見えたことから、ギリシャ語で「月」を意味する「σελήνη (selini)」から命名されました。
 英名のGypsumはギリシャ語で「漆喰(しっくい)」を意味する「γυψοζ (gypsos)」が語源で、知られている最初の記載はギリシャの哲学者、博物学者、植物学者であるテオプラストス(Θεόφραστος (Theophrastus, 371 B.C.-287 B.C.))による紀元前325~300年頃の記述です。
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